あてどなく ただ君は 彷徨いながら
冷えた心を震わせ 天を仰いだ

終焉の鳥が 高い空から刻を告げ
閉ざされた世界で 僕等はまた巡り合う

君を奪い去るその全てを 凍てつく街に捨て
永い哀しみの終わる場所へ 堅く手をつなぎ駈けてゆこう

白く 散り急ぐ花のように
朱く 流れるいのちの上に 雪は止め処なく降りつもる

果てしなく続くこの 白銀の路
淡く儚い希望に  明日を夢見た


春告げの鳥は  泪の雫数えつつ

永久に繰り返される  流転を嘆いて謳う


君を慈しむその想いが 闇を導いても

罪に 汚れなき魂 今 身を委ね生きる


創造主に  見放されたこの世界

風花の舞いに解き放たれ  雪解けに目覚め光さす


滅びゆく 生まれいづる 全てのいのちは 雪原に咲く花

箱庭の 小さな花

まるで白い幻のように 風に搖られる まま

喜びに 哀しみに 輝いて 包まれ 時は流れる

 

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    布魯(なつめ) 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()